ベトナム フーラン村について

日本とのつながりが強いベトナム国

ベトナムの位置がわかる地図

ベトナムは手作りの国

ベトナムは手作り文化が存在する国

フーラン村とは

ベトナム フーラン村の様子

手作り文化が根づいているベトナム

ベトナムには「工芸村」という集落が多く存在しています。陶器、絹織物、木工製品、鋳造品、銀細工など手工芸製品を生産しています。特にバクニン省は、伝統工芸村が多数存在することで有名です。

フーラン村

フーラン村は、ベトナムの首都ハノイから60キロ離れた北部のバクニン省クエボ県にあります。
ベトナムには「工芸村」という集落が多く存在しています。陶器、絹織物、木工製品、鋳造品、銀細工など手工芸製品を生産しています。特にバクニン省は、伝統工芸村が多数存在することで有名です。
その一つが、フーラン村。
ベトナムでは、3つの陶芸村が有名です。ハノイのバッチャン村、北部バクニン省のトーハ村、そしてフーラン村です。昔から北部の有名な陶芸の村として知られています。
今でも昔ながらの技法で、植木鉢や壺といった大型陶器を生産している500軒の窯元が集まるベトナムの陶の里です。

村はとてものどかで、いたるところでロクロが回されたり、飾り絵を描いたりする様子や壺を売りに行くために、トラックに積み込む場面に日常的に遭遇します。気軽に作業の様子や窯を焚いているところを案内してくれます。

朝が早く7時位から働いています。ベトナムでは11時から2時位まではお昼休憩の時間なのでその時間は誰も働いていません。また仕事が始まると黙々と作業をするという日常を過ごしています。

フーラン村の陶器の特徴

陶芸は、ベトナムに10世紀から15世紀に伝わり誕生し、今も陶器生産村が存在しています。約900年も前から陶器が焼かれているフーラン村は、専業で家族経営が主体となる生産で村自体が窯元の集合体になっています。

バッチャン焼は白土を原料にしますが、フーラン陶器はこの地から取られた赤土を原料にしています。特徴は素焼き。釉薬をかけない手法です。作っているものは、主に水瓶や骨壺(骨箱)、飾り壷、置物(像)など大きなものを作るのがメインになってて、食器などの生活用品は作っていません。ベトナム国内の需要が主となっています。

ベトナムでも工業化の波が押し寄せており、電動ろくろやガス窯での生産へシフトしてきていますが、フーラン村ではまだ機械の導入は少なく、すべて手作業で行っているところが多いです。

フーラン村の陶器は窯焚きで薪を使って焼き上げています。温度計などはついていません。職人が自分の目で火の色や熱さから温度を見極め、火加減を調節しています。職人だからできる技で、長年の経験と勘で作られています。

男女の労働役割はなく、ロクロから窯焚きまで男女関係なく携わっています。女性の方が体が入るような大きな壺を作って行く姿は驚愕です。

家族経営なので幼い頃から陶器づくりに携わって身につけていきます。

釉薬は、自然のものを使用しているそうです。ただ日本のように、器全体に釉薬をかけて使用する方法は、商品によって違うようです。

ベトナム陶器市場とフーラン村の現状

ハノイ近郊では、陶器といえばバッチャン村のバッチャン焼で、日本にもその製品が輸出され、ベトナムのお土産物としても人気の商品となって最も成功している工芸村です。

また、バッチャン焼は工芸村として観光地としても成功。陶芸体験などでも収入を得ている。

バッチャン焼は、観光客向けの食器づくりが盛んで、6割は外国人向けの需要として生産されていると言われています。

一方のフーラン村で作られる水瓶、甕具などの大型の陶器は、プラスチックなどの軽量な素材に変わったり、類似の大型商品が出回ったり、低価格化の波により以前の大量発注や大量生産が年々減ってきています。陶器市場での需要とあっていない点が見受けられます。

また、陶器市場へ独自にアクセスするルートをもっていない為、バッチャン焼のように世界向けの生産・輸出はまだまだ少なく、ベトナム国内だけの需要では、陶芸従事者の収入は減っていく状況で、北部陶芸地域の中では一番低いです。

まだフーラン村は、観光地としての体制や交通の整備が整えられておらず、観光収入源はまだありません。

フーラン村の課題

陶器市場へ独自にアクセスするルートをもっていない為、陶芸従事者の収入は、北部陶芸地域の中では一番低い。

  1. 伝統的な手作りの陶磁器文化が途絶えようとしている。
    ガス窯での生産へのシフトという工業化の波が押し寄せており、伝統的な手作りの陶磁器文化が途絶えようとしている。
  2. 陶器生産の継続が困難 継承者の減少
    現在制作している陶器の必要性や収入源として成り立たないため、継承者の確保が難しい。窯元自体が他の職へ変更する現象も見られている
  3. 陶芸従事者の収入が減少
    大量生産の商品との価格競争や商品の低価格化で、受注も収入も減るという状態。北部陶芸地域の中では一番低い
  4. 観光資源がない
    陶器を作る村、陶芸を見られる唯一の村であるにもかかわらず、観光スポットや観光用のお土産がない。
  5. 資源の枯渇問題
    商品が無駄に余り、低価格化、かつ陶土の大量消費が続き、天然資源の永続的活用に影響を及ぼしかねない。

参照 外務省ベトナム社会主義共和国
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/vietnam/data.html

参照 ベトナム~東南アジアの活力みなぎる国
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol81/index.html

wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ベトナム